修理店開業に興味がある方みなさんが1番考えていることは「自分は開業してやっていけるのだろうか?」ということだと思います。
これに対する明確な答えは、私は持ち合わせておりません。
それは、事業主の現在の状況や経済状況、開業地の状況によって異なるからです。
もっと言うと、事業主の性格や、技能にもよります。
ですので、私はこの質問の回答は出来ないのですが、もしアドバイスするとしたら、まずは現状を数字で把握するところから始めるといいと思います。
私は開業する前に「開業ノート」を作成し、以下のことを調べてまとめました。
①iPhone修理店の現状
②開業地(市町村まで細かく)、商圏の人口
③見込み客の数
④予想月間売上(最低いくら売り上げれば、やっていけるのか)
⑤毎月の固定費
⑥用意できる開業資金
⑦必要な運転資金
⑧ライバルの数、質
⑨希望の営業方法(店舗の有無など)
1つ1つ簡単に解説していきますね。
①iPhone修理店の現状
業界の現状、状況を可能な限り、自分で調査してみてください。
そして、自分が始めるとしたら、どこにニーズがあるのか?を考えてみましょう。
②開業地(市町村まで細かく)、商圏の人口
当然、商売はどこで開業するのか?で、営業方法が変わってきます。
そこで、大事なのは、考えられる商圏にどのくらい人がいるのか?ということです。
市町村のホームページに詳しく書いてあると思いますので、そちらでチェック出来ます。
③見込み客の数
これは難しいかもしれませんが、商圏の人数を見て「この中から1日、1ヶ月に大体どのくらいの人が修理に来るかなぁ」と、ぼんやりでも考えてみましょう。
希望的観測でも構いませんので、まずは数字を出してみることが重要です。
④予想月間売上(最低いくら売り上げれば、やっていけるのか)
最初は、多めに見積もるよりも、最低ラインを設定しましょう。
「自分はどのくらい売上をあげれば、やっていけるのか?」を知ることが大切です。
これも正確な数字を出すことは難しいかもしれませんが、まずは自分なりに考察し、数字を出してみましょう。
月間売上と見込み客数が分かれば、客単価が出せます。
これが修理料金を決めるひとつの指標になってきます。
⑤毎月の固定費
開業するとしたら、どのくらいの固定費がかかるでしょうか?
固定費を計算してみましょう。
⑥用意できる開業資金
開業のために、いくら用意出来ますか?
開業資金は多ければ多いほどいいですが、少ないからと言って、諦めなければいけないわけではありません。
ただ、開業費を借りる必要がある場合は、その計画を立てる必要があります。
⑦必要な運転資金
①〜⑤までが分かれば、どのくらいの運転資金が必要か?というのが分かってくると思います。
こちらも⑥同様、借りる必要があれば、計画を立てる必要がありますね。
⑧ライバルの数、質
あなたの定めた商圏には、ライバルとなりうる店がどのくらいあるでしょうか?
また、その店舗のクオリティはどの程度でしょうか?
ホームページ等を確認し、必要であれば、実際に見に行ってみてください。
あなたの入り込む余地はあるでしょうか?
⑨希望の営業方法(店舗の有無など)
開業するとしたら、店舗を借りますか?
それとも、自宅開業や、出張修理のみなど、改めて店舗を借りない営業方法を取りますか?
それによって、開業時に必要な資金と運転資金が大きく変わってきます。
「自分はどう開業すべきか?」を熟考してみましょう。
⑩具体的なお客さん像
最後に「どのようなお客さんに来て欲しいか?」を具体的にイメージしてみましょう。
私は最初「軽自動車に乗っている、小さいお子さんがいる20~30代の若いお母さん」と客層を定めていました。
自分と同世代ですね。
具体的なお客さん像をイメージすると、自ずと方向性が決まってくるのかなと思います。
以上です。
私もこの項目の結果から、開業当時、自分の方向性を決めました。
やっていけるのかどうか、また、何からやればいいのか悩んでいる方は、まずは、これに答えられるようになってみることをオススメ致します。
これが分かるようになれば、自ずと自分の方向性や、やらなければいけないことが見えてくると思います。
考えるのに時間はかかりますし、大変ですが、これを全部ノートにまとめると、自分の方向性が見えて来ると思います。
もしどうしても弊社の意見を聞きたいという方がいらっしゃいましたら、上記①〜⑩を埋めて、お問い合わせフォームからお送りください。
フォームを拝見し、弊社なりに回答致します。